「頭良くなりたいな~」
「同僚や上司と円滑にコミュニケーションを図りたいな」
「人とコミュニケーションを図るのが難しいな」
「『ちゃんと考えてから話して』と怒られたことがある」
そんな悩みを抱えている方に紹介したい本が「頭のいい人が話す前に考えていること」です。
この本は、そんな悩みを抱えている問題を解決してくれます。
私も、この本を読んでから、同僚や上司と円滑にコミュニケーションを図ることができるようになりました。
今回は「頭のいい人が話す前に考えていること」を紹介したいと思います。
簡単な紹介
この本は、知性とコミュニケーションについて学ぶことができる本です。
この本の題名にも書いてある『頭のいい人』とはどのような方なのか
『知性』と『信頼』を同時にもたらす7つの黄金法則と思考法についてを徹底解説してくれます。
こんな人におすすめ
- 頭がよくなりたい
- 上司や同僚とコミュニケーションを円滑に図りたい
- 報告連絡相談が上手くすることができない
この本は著者も言っていますが、『読み返さなくてもいい本』を目指して書いてあります。
そのため、わかりすくシンプルな内容になっております。
本が苦手な方でも、比較的に読みやすい本であると思います。
心に響いた箇所
この章では、私が心に響いた箇所を紹介したいと思います。
この本の著者『安達裕哉』がコンサル22年で得た経験や体験から学んだことを詳細に書いてくれています。
この本は、コンサルだけはなくすべての職業に通じています。
その方法を活用すれば、あなたも円滑なコミュニケーションを図ることができると思います。
頭の良い人はどういう人?
皆さんが思う頭のいい人は、どういう人ですか?
記憶力があったり、頭の回転が高かったり、教養があったりなど人によって判断基準は変わってきますね。
この本の著者が唱える頭のいい人は『周りから頭が良いと思われている人』と定義しています。
「え?そんなの当たり前じゃん」と思った方もいると思います。
知の巨人と称された経営学者のピーター・F・ドラッカーは
知識ある者は理解されるよう努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力すべきである。あるいは専門家は専門家と話が通じれば十分であるなどとすることは、野卑な傲慢である
「ドラッカー名著種1経営者の条件」「頭のいい人が話す前に考えていること」
と述べています。
自分の考えが相手に伝わらないのは、相手の理解力のせいにする人がいますが
ドラッガーはこれを完全否定しています。
つまり、自分の頭の悪さを相手のせいにして正当化するのではなく、相手に理解してもらえない要因は自分にあると考えることが大切です。
安達先生は本書で
「頭のよさは他者が決める、頭のいい人というのは自己満足ではなく、周りの人から頭のいい人と認識されている人」
頭のいい人が話す前に考えていること
とみなしています。
いかに頭のなかで優秀なアイディアや考えを思いついても、それは他者に伝わらなければ、意味がないのです。
「他者がどのように思うのか」を意識をしながらコミュニケーションを図っていくことが大切であり
頭のいい人は、それを理解しています。
話し方より大切なことがある
コミュニケーション技術の本はたくさん出版されています。
その本には、話し方、雑談力の内容が書いており、話し方『ルール』や『型』があります。
私も、何冊も読んで『ルール』や『型』を覚えましたが、コミュニケーションは上手くなりませんでした。
その話し方の『ルール』や『型』を覚えてもコミュニケーションの本質を理解していなければ、意味がないと著者は述べています。
『ルール』や『型』にしばられた会話では、人の心を動かすことができないのです。
電通が開発した、広告コピーを自動でつくるAIの「AICO」にこれまでの僕もコピーを全部入れたの。そうしたらAIは僕がよく使う言葉を使った変なフレーズののコピーを出してきた。時に、その中に面白い表現もあったのだけれど、それはあくまで”誤変換”の面白さみたいなものであって、人の心を奪うところまではいっていない。
「宣伝会議 2019年9月号より」「頭のいい人が話す前に考えていること」
と述べています。
つまり、「型に当てはまるだけの仕事のやり方」は今後AIに取って代わられると著者は述べているのです。
では、コミュニケーションにおいて何が大切なのか。それは相手の話をしっかり聴くことです。
「相手が何を伝えたいのか」「相手が求めていることは何か」と考えながら聴くことです。
自分の話すことを考えて、相手の話を聴いていなかったら本末転倒です。
本当にコミュニケーションが上手な方は、聴く能力が長けているのです。
承認欲求をコントロールすることによりコミュニケーションが上手になる
承認欲求とは「他者から認められたい」という欲求のことです。
著者は 「承認欲求を制する者が、コミュニケーションの強者となる」と語っています。
「そうなんだ。へーすごいね。でも私も~」
とすぐ自分の話をする方は周りにいませんか?
その方の根底には、自分をアピールして他者から認められたいと思っているのです。
他者は褒めつつ、自分は「なんでもない人間です」という顔をするのがコミュニケーションの強者の態度であり、知的で慕われる人の態度です。承認欲求をコントロールし、自分の話(自己PR)で他者の承認を得ようとせず、他者の承認は、結果によって得られると強く認識する必要があります。
頭のいい人が話す前に考えていること
と著者は述べています。
他者から認められたいのであれば、口より行動で示すことが大切であると語っています。
そして、相手の承認を満たしてあげることにより、相手からの印象も良くなり、信頼を得ることができるとのことです。
アドバイスを簡単にしてはいけない
家族や友達から相談されることがあります。
その時は、「助けになってあげたい」という気持ちからアドバイスをしてしまいます。
この著者は、「アドバイスは簡単にしてはいけない」と述べています。
アドバイスは、『何をいうかよりも誰がいうか』が重要だそうです。
実績のない人からアドバイスをされても心には響きませんが、実績のある人から言われたら「この人がいうなら間違いはないだろう」という気持ちになり、アドバイスを受けてしまいますよね。
そのため、アドバイスをするのはとても難しい技術なのです。
それでは、相談されたらどうすればいいのか?それは、相手の話を整理することだそうです。
整理とは”いらないものを捨てて、必要なものを残す”行為です。したがって、「相手の話を整理する」とは、相手の話から余分な情報を捨てて、判断に必要な情報だけを残してあげる行為、と言い換えられるでしょう。
相手の話を整理しながら聞くことで相手の考えていることを話している本人よりも深く理解することができ、行動に移すことができます
頭のいい人が話す前に考えていること
著者は述べています。
つまり、自分の言いたいことを考えるのでは、相手の言いたいことを考えてあげることが尤も重要であると考えます。
この本を読んで感じたこと
この本は、著者の実体験をもとに書かれています。
上記に書いた以外にもたくさんの勉強になることがこの本に記載されています。
今までは、コミュニケーションにおいて「話すこと」に焦点を当てて考えていました。
しかし、この本を読んで「聴くこと」の大切さを学ぶことができました。
相手の話していることの本質を理解できている人が本当のコミュニケーション上手であると感じました。
この本から、たくさんの知識と思考法を収穫することができました。
おわりに
この本は、「頭良くなりたいな~」「同僚や上司と円滑にコミュニケーションを図りたいな」「人とコミュニケーションを図るのが難しいな」
と悩んでいる方に、ぜひおすすめしたい本です。
以下の記事は「成毛眞作 2040年の未来予測 知っている人だけが悲劇を避けられる 」について記載しています。興味がある方はぜひ読んでみてください。
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