精神科ってどんな仕事??精神科病棟の疑問を徹底解説。

看護師

精神科って「患者さんが暴れている」「閉鎖的で怖い」「医療経験が積めない」などのイメージがあり、あまりいい印象を受けないですよね。

でも、「精神科に興味がある」「働いてみたいな」と思う人もたくさんいると思います。

今回は、精神科病棟で5年経験のある私が、皆様が疑問に抱いていることを質問で集めて答えてみました。

実際に精神科ってどういう仕事なの?何が大変なの?と思っている方はこの記事を見れば解決すると思います。

今回は、質問が多かったことに対して答えていきます。

他に疑問があれば、ぜひコメント欄に質問してください。

Q1なぜ、精神科の看護師は男性が多いのでしょうか。

精神科は、他の科より男性は多い傾向があります。

多いところでは、半数以上が男性の病棟もあります。

その理由は、精神科の患者さんは、精神状態や病状が悪化すると暴力的になってしまうことがあります。

そのため、女性だけだと制止するのは困難です

そのときに頼りになるのが男性看護師です。

精神科では、男性看護師は貴重な存在なのです。

Q2 精神科の看護師の一日の業務内容を教えてください。

日中は、主にバイタルサインやオムツ交換などが多いです。

患者さんの状態によって、点滴や採血、経管栄養などもありますが

他の病棟より比較的医療処置が少ないのが特徴です。

午後は、オヤツを配ったり、レクをしたりします。

患者さんと一緒にラジオ体操するところもあります。

Q3 1日の勤務時間はどれくらい?

私が働いているところは、8時半~17時までです。

夜勤は2交代で16時半~翌日の9時までとなっています。

他の病棟と比べると比較的定時に帰れることが多いです。

しかし、病院によっても変わるため、一概とは言えないです。

僕の場合は月に3~4回は定時に帰れますが、大体は1~2時間残業して帰っています。

働く病院によって変わりますね!

Q4 精神科は病院は何床ぐらいあるの?

日本の精神病床数は、約35万床です。

全病床数のうち、21.6%は精神科なのです。

OECD加盟国(経済協力開発機構)の中では、日本がダントツに多いのです。

日本らしいと言えば、日本らしいですね。

現在、私が働いている病院では40床あります。

Q5 精神科って楽なの?

精神科が楽かどうかは、人や病院によって変わってきます。

しかし、精神科=楽という考えは間違っています。

近年は、高齢者の増加もあり、いろいろな疾患を抱えて患者さんが入院します。

そのため、いろいろな知識が必要になります。

また、精神科は患者さんとコミュニケーションを図る機会が多いです。

そのため、対話が苦手な人などは苦労すると思います。

Q6 精神科から他の一般科にいくと苦労するの?

結論から申し上げますと、苦労すると思います。

過去に急性期や一般病棟で働いてた方なら、経験や記憶があるため慣れるまでには苦労すると思いますが、すぐに順応することができます。

しかし、精神科病棟の経験しかない人がいけば、すごく苦労すると思います。

高齢者が増えており、いろいろな疾患を抱えているとはいえ、あくまで主訴は精神疾患なのです。

例えば、心不全の既往がある精神疾患の患者さんが入院した場合は、心不全に対しても治療しますが、メインは精神疾患を治療します。

心不全が悪化した場合は、すぐに他の病院にコンサルし、転院となってしまいます。

そのため、一般科と比べると医療処置などは少ないのが現状です。

輸液ポンプは3ヵ月に1回使用するかどうかであり、シリンジポンプは1年で1回も使用しないこともあります。

「いろいろな疾患を勉強したい」「看護技術をたくさん身につけたい」と思っている方は精神科病棟はやめた方が無難です。

おわりに

今回は、皆様が精神科に抱いている疑問について解説しました。

精神科は、精神科病棟特有の難しさとやりがいがあり、他の病棟とはまた異なっています。

もし、精神科病棟に興味がある方はぜひ、働いてみたらどうでしょうか。

以下の記事では、「精神科病棟の仕事内容、メリット、デメリット」について解説しているため、こちらの記事を併せて、読んでみてください。

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